JA:Dual carriageway
上下線分離道路 ( dual carriageway [英語版]; アメリカ英語ではdivided highway) とは、道路以外の障壁や中央分離帯、その他の障害物によって、上下線が物理的に分けられた2本の車道です。これは、高速の交通を分けたり、道路の中央を利用したり、新たな車線に対応したりするために行われます。高速道路や国道、場合によっては下位の道路も分離されることがよくあり、上下線分離道路として定義されます。このページでは、OSMにおける上下線分離道路の定義とマッピングについて説明します。行政の運輸部門やその他機関とは上下線分離道路の定義が異なる可能性があります。
上下線分離道路は、その全長にわたって中央分離帯や障害物を有している必要はありません。例えば、主要道路 (primary road) や補助道路 (secondary road) は、方向転換用レーンが現れて分離帯が途切れるまでの区間において、車線を分離する緑地帯を有していることがあります (注. 日本の主要地方道や一般県道の状況とは異なるかもしれません) 。そのような中央分離帯はふつう交差点を過ぎると再び現れるため、分離帯が現れ続ける限り上下線分離道路としてマッピングするべきです。
上下線が次のものによって分離されている場合は、上下線分離道路としてマッピングしません:
- ペイント: これには、単線、複線のセンターライン[1]、斜線部、導流化された (右左折車が滑らかに流れるよう設けられた) レーン[2]、双方向の方向転換用レーン[2] (注. 米国などで見られます) が含まれます。
- flush medians[3] (車道中央にある、1車線ほどの幅のゼブラゾーン)
- その他車両に対し物理的な障害物とはならないもの
マッピング
上下線分離道路は、oneway=yesとタグ付けされた2本の一方通行ウェイ でマッピングします。Proposed_features/Street_area によると、中央分離帯は、area:highway=traffic_island でタグ付けすることができます (車両を左右に蛇行させることで「交通静穏化」につながると考えられるかどうかにかかわらず、traffic_calming=island + area=yes がよく用いられます)。Uターン用の接続路は全て、highway=(highway type)_linkで接続すべきです。
例
上下線分離道路
米国の州間高速道路405号線 (I-405) とカリフォルニア州道19号線 (CA 19) に見られる複数の上下線分離道路
上下線分離道路ではない道路
米国アリゾナ州ツーソンのEast Grant Roadは、車道の間に物理的な障害物がないため、上下線分離道路ではありません。
例外
もし、ある道路の短い部分では適切な要素が無いもののそれ以外の大部分が物理的な障害物によって分離されている場合、その道路は差し当たり上下線分離道路としておくことができます。この例外は多くの場合わかりやすく、詳細な情報の代わりに、その道路に対する認識や、経路設定、存在、機能をわかりやすくするという配慮のために保たれています。上下線分離道路に関するその他の例外には、米国に見られるSuper twoのような道路に関するものがあります。のちに道路が詳細にマッピングされるとき、当該の区間がchange=*などの適切なタグの付いた1つのに戻されることもあるでしょう。
そのような例外とは別に、新しく上下線分離道路を描く際には、物理的に分離されている区間をまたぐ2本のを引かないように気をつける必要があります。これは初めから道路の実際のレイアウトを正確に表すものであり、将来の繰り返しの改良を待つ必要がなくなります。
参考
- Dual vs. Single Carriageways (英語)- 米国運輸省が定義する車線の分類と州間での違いに関するガイド。この分類はOSMのものとは異なりますが、OSMのような分け方が有益であり使われていることを例を挙げて説明しています。