JA:Key:direction

direction
説明
地物の方角や方向を指定します。 
グループ: プロパティ
適用できる要素
状態:承認

direction キーは様々な場面で、地物の方角や方向を指定するのに使います。

角度と方位

角度と方位は、独立したノードとエリアのどちらかでマッピングされた地物に利用できます。これにより、既存のウェイに関連しない方角を表すことができます。ノードの場合は、例えば洞窟の入口、崖、景色、ベンチなどの方角です。エリアの場合は、例えばブドウ畑や植林の方角です。

要素 説明
<数値> 地物の方向を、0~359度の数値で指定します。0は真北を表し、時計回り方向です。
<方位> 方位のひとつで、大文字の N (北)、 W (西)、 S (南)、 E (東)で示します。例えば、 NE は北西を意味します。取りうる値と意味については、以下の図をご覧ください。

この図は、方位として取りうるすべての値と、対応する角度を示したものです。

別名

direction=north/south/east/west の値が direction=N/S/E/W の別名として使用することができ、同じように扱われます。しかし、 north-east のような組み合わせは、この書式では定義されていません。

東に向いたベンチ:

 amenity=bench
 direction=E (or direction=90)

北北西に向いた洞窟の入口:

 natural=cave_entrance
 direction=NNW

時計回りと反時計回り

highway=mini_roundabout のノードにおいては、 direction キーが異なる形で使用されています。

要素 説明
anticlockwise 反時計回りで走行するミニ・ラウンドアバウトです。
clockwise 時計回りで走行するミニ・ラウンドアバウトです。

なお、ミニ・ラウンドアバウトの初期値は反時計回りです。

時計回りに走行するミニ・ラウンドアバウト:

 highway=mini_roundabout
 direction=clockwise

前方向と後方向

forward と backward の値は、既存のウェイに対する地物の方向を指定するのに使うことができます。ウェイを構成するノードにタグ付けされた地物にのみ適用することができます。例えば交通標識などが含まれます。

Key Value Element Description
direction forward (part of ) The direction is forward, relative to how the associated way was drawn in the editor.
direction backward (part of ) The direction is backward, relative to how the associated way was drawn in the editor.

なお、ノードが2本以上のウェイに所属している場合は、このタグ付けがあいまいになります。そのため、 forward と backward の方向は1つだけのウェイ(または、文脈によっては、 highway=*)に所属しているノードにのみ使用してください。交差点のノードや、2本のウェイ間のノード(分割され、ノードで接続された箇所)にも同様に、使用しないでください。よく分からないときは、新しくタグ付けできるように、単にウェイに新しいノードを挿入したほうがいいでしょう。

注意: 多くのエディタ(JOSMなど)はこのタグを解釈しません。ウェイの方向を反転した場合、そのウェイの direction は反転されませんので、間違いの可能性があることが通知されません。そのため、ウェイの方向を変更するときは注意してください。

以前の使用方法

階段

highway=steps で階段がウェイの方向に対して上りか下りかを示すために、 direction=up および direction=down が使われてきました。これは incline=up および incline=down に取って代わられました。

関連項目

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