JA:Relation:route

route
説明
さまざまな種類のルートを記述するために使用します。 
グループ: 経路
メンバー
  • <empty>
  • stop
  • platform
  • guidepost
よく併用されるタグ
関連項目
状態:事実上の標準

ルートは反復的、定期的な通行や旅行の路線で、しばしば事前に決められ、公開されているものです。北大西洋航路上の船舶、番号付きの道路上の自動車、路線バス、あるいは国道上のサイクリストなどといった、様々な人々や乗り物によって繰り返し利用されるルートから成っています。

ルート(またはその変形)はルートマスターリレーションに所属させることができます。ルートマスターには、すべての方向や変形のルートと、ルートに関する情報を含めることができます。それによって、OSMが双方向の交通における2つのルート(行きと帰り)を識別することができます。

道路は複数の番号を持つことがあることに注意してください。多くの主要ヨーロッパ "E" ルート はルートを番号付きの国道と共有しています(時には全く同じものであることもあります)。

タグ

キー 使用 説明
type! 必須routeこのリレーションがルートであることを表します
route ! 必須 road / bicycle / foot / hiking / bus / trolleybus / ferry / detour / train / tram / mtb (マウンテンバイク) / horse / ski / snowmobile / inline_skates 道路(例. 国道A7を構成するウェイ), 自転車ルート, ハイキングルートその他あらゆるルートの種類です。(#使用中のルートリレーション参照)
name 重要名前知られているルートの名前(例:「青梅街道」、「中山道」、など)
ref 重要参照記号知られているルートの記号(例:「1」、「K1」、「藤72」、など)
network 重要ncn / rcn / lcn / nwn / rwn / ...ルートが所属するネットワーク(例:「首都高速道路」、「富山市内線」(路面電車)、など)
operator? 任意運営者名ルートを運営する機関や会社(例:「中日本高速道路」、「群馬県」、「東京都交通局」(バス)、など)
state? 任意proposed / alternate / temporary / connection時としてルートは不変ではなく (すなわち、路線転換), あるいは提案された(proposed)状態にあるかもしれません(すなわち、UK NCN ルートは時々公式ルートではなく、何らかの交渉や開発が保留されている場合があります)。接続(connection)は、二つの異なるルートをリンクしたり、例えばビレッジセンターにリンクするルートに使われます。
symbol? 任意シンボルの記述ルートに沿ったウェイを表すシンボル。例)ドイツのフランケン地方にある"Frankenweg" は「白地に赤十字」で示されます。
colour? 任意hex triplet表記公共輸送ルートでつかわれる路線カラー。hex triplet形式で色コードを記述します。例:ティールブルーは「#008080」
description? 任意短い説明このルートに関する特記事項
distance? 任意距離このルート全体の道のり(わかる場合)。利用者や自動評価のための情報。既定の単位は km。小数点にはドットを使います。
ascent? 任意上り傾斜ルート全体の高度差をメートル単位で指定します(他の単位ならば、600feetのように指定)。ルートに異なる高度の開始/終了点がある場合は、下り坂(descent)も使用します。
descent? 任意下り傾斜ルートにカバーされる下り坂をメートルで(他の単位なら例えば 100feet のように使用します)。上り坂と異なる場合のみ使用します(ルートの開始/終了点での異なる高度)。
roundtrip? 任意yes/noルートがA 地点からB 地点に行くもので、循環(roundtrip=yes)では無いことを示すためにはroundtrip=no を使用します。

メンバー

ウェイ/ノード ロール 繰り返し 議論
1以上ルートを構成するウェイ。
forward/ backwardゼロ以上ルートの一部または全部が一方通行になっている場合、「ロール」で明示することができます。 "forward" は、一方通行の方向がウェイの方向と同じ向きであることを意味し、"backward" は一方通行の方向がウェイの方向と逆向きであることを意味します。サイクルマップ上にレンダリングされます()。

これらのロールは公共交通のルートには使用しないで下さい。 (ロールは空にして下さい)

north/ south/ east/ westゼロ以上北米では、番号が付けられたルート標識には、移動方向(北、南、東、西)が含まれています。(参考:posted travel direction)
hail_and_rideゼロ以上このロールは公共交通のルートにのみ使用して下さい。

自由乗降区間がある場合にその区間の道路に使用します。

reverseゼロ以上一部の道路では、バスは行き止まりの袋小路から出る際に方向転換する必要があります。 これをルートリレーションに反映するには、このロールを道路セグメントで使用します。

このロールは、公共交通のルートでは使用しないでください。(代わりにウェイをルートリレーションに2回追加してください)

linkゼロ以上ルートから出る、またはルートに入る連絡路(highway=*_link)。highway=motorway_linkを参照してください。
stopゼロ以上このロールは公共交通のルートにのみ使用して下さい。

ルート上のバス停や鉄道駅です。リレーション内でのメンバーの順番は、時刻表の停車順と同じにしてください。PTv1では stop:<number>, forward:stop:<number>, backward:stop:<number>, forward:stop, backward:stopのロールを使用することもありましたが、現在では stopを使用します。

platformゼロ以上このロールは公共交通のルートにのみ使用して下さい。

ルートに沿ったバスや列車のプラットホームです。リレーション内でのメンバーの順番は、時刻表の停車順と同じにしてください。PTv1で使用していた platform:<number>は使用せず、 platformを使用します。

guidepostゼロ以上ルートを表す標識です。 information=guidepost を参照してください。
*ゼロ以上Taginfoよく使われている値を確認できます。

使用中のルートリレーション

キー 要素 説明 レンダリング 写真
route bicycle サイクリングルートでどのようにタグ付けするか説明されています。
route bus 路線バスの系統です。バスも参照してください。
route canoe 水路を通るカヌーのルートです。
route detour 恒常的な迂回ルート。 例えば、ドイツの Bedarfsumleitung やオランダの uitwijkroute など。
route ferry ターミナルからターミナルまでを繋ぐフェリー(連絡船)の航路。ズームレベル12の各タイルに少なくとも1点作るようにしてください。大体2,3キロメートルごとに1点くらいです。こうするとオフラインエディターや Tiles@home が、 bbox リクエストでこのルートを拾えるようになります。
route foot ウォーキングルート - フィットネス、機材、気象条件に関する制限なしに歩くことができるルートに使用されます。
route hiking ハイキングでどのようにタグ付けするか説明されています。
route horse 乗馬ルートです
route inline_skates この件についての詳しい情報は Inline にあります。
route light_rail ライトレールの運行系統です。
route mtb マウンテンバイクでどのようにタグ付けするか説明されています。
route piste ウィンタースポーツ会場内の雪上ルート(スノーシューやクロスカントリースキーのコース)。
route railway 一連の鉄道路線のウェイで、通常は名前が付いているものです(例: 東海道本線、山陽本線、英仏海峡トンネル)。詳細は、鉄道を参照してください。
route road いろいろな道路ルートの指定や、長い道路に使います。
route running ランニング(ジョギング)のルートです。
route ski スキーのコースに使用します(例: XCスキールート)
route subway 地下鉄の系統です。
route train 鉄道の運行系統です(例: 京浜東北線、JR神戸線、ロンドンパリユーロスター)。鉄道を参照してください。
route tracks 鉄道インフラとしての線路です。
route tram 路面電車の系統です。路面電車でどのようにタグ付けするか説明されています。
route trolleybus トロリーバスの系統です。
route ユーザー定義 Taginfoよく使われている値を確認できます。

This table is a wiki template with a default description in English. Editable here. 日本語訳の編集はこちら。

公共輸送ルート

主な記事:JA:公共交通機関

すべての公共交通機関のリレーションは次のキーの組み合わせで構成されます。

キー 使用
type! 必須route
route_master
route
route_master
! 必須bus
trolleybus
minibus
share_taxi
train
light_rail
subway
tram
ferry

公共交通機関はOpenStreetMapのかなり複雑で論争の多いトピックであるため、このページは最低限の記述にしています。

道路ルート

各国の国道のリストですが、一部のみにしています。英語版のページも参照して下さい。

route network 説明
road e-road European E-road network - 欧州自動車道路
road US:I Interstate Highways Relations - USAの州間高速道路
road US:US United States Numbered Highway Relations - USAの国道
road BAB ドイツのアウトバーン
road ca_transcanada Canadian トランスカナダハイウェイ
road ru:national Автодороги России - ロシアの国道
road BR ブラジルの連邦道路
road JP:national 日本の国道
road JP:prefectural 日本の都道府県道

迂回路

route 説明
detour 高速道路での渋滞を回避する恒常的な迂回ルート。 例えば、ドイツの Bedarfsumleitung やオランダの uitwijkroute uitwijkroute など。

サイクルルート (マウンテンバイクも含む)

主な記事:Cycle routes
Key Presence Value Description
route! 必須bicycle / mtb
network ! 必須 Specify the network as a international route, national route, a regional route or a local route, as per the normal tagging of cycle routes
icn International cycling network: long distance routes used for cycling routes that cross continents.
ncn National cycling network: long distance routes used for cycling routes that cross countries.
rcn

Regional cycling network: used for cycling routes that cross regions.

In Belgium and the Netherlands this is used for the cycle node networks.

lcn Local cycling network: used for small local cycling routes. Could be touristic loops or routes crossing a city.
ref? 任意ReferenceReferences work best on the map if just the number is used, so for NCN 4: "4". The network tag correctly distinguishes the type, so just use "ref" and not "ncn_ref" or similar.
state? 任意Proposed. Routes are sometimes not official routes, pending some negotiation or development. Maps may choose to render these routes differently; e.g., as dotted lines.

Some examples in use:

歩行ルート(ハイキング、巡礼も含む)

主な記事:JA:徒歩ルート

ハイキングのルートはルートリレーションで広範にマップされており、 Waymarkedtrails map ではここでの提案と osmc:symbol=* の記述に従って描画されます。

ハイキングのルートはHiking and Trail riding map (ドイツ語)内のドイツの選択されたエリアに対して描画されます。レンダリングに必要なタグは以下のとおりです:

タグ 解説
type route
route hiking 一般的な用例
foot 'route=foot'は 'route=hiking'と同じですが、あまり使用されません。
network iwn International walking network: long distance paths used for walking routes that cross several countries, for example the Camino de Santiago
nwn National walking network: long distance paths used for walking routes that cross countries
rwn

Regional walking network: used for walking routes that cross regions.

In Belgium and the Netherlands this tag is used for the walking node networks

lwn Local walking network: used for small local walking routes. Could be touristic loops or routes crossing a city
name このルートの識別に適した意味のあるルート名。
symbol ルートマーカーシンボルの口頭での説明。
osmc:symbol=* ルートマーカーシンボルのコード化された説明。
pilgrimage yes / no このルートが巡礼に使われるかどうか。この場合は'route=pilgrimage’とせずに'route=hiking/foot'と刷ることが認められています。

インラインスケートルート

主な記事:Inline skating

インラインスケート(ローラースケート)のルートは、主にスイス(EN:Switzerland/InlineNetwork)とオランダにてマッピングされてきました。Lonvias Skating mapにおいて、そのようなルートを表示します。

キー 出現条件 コメント
route! 必須inline_skatesインラインスケートのルートであることを表します。
network! 必須international / national / regional / localネットワーク(道路網)が国際的、国内、地域内、または地元のルートのどれであるかを特定します。
ref? 任意Reference現実に番号が使用されている場合、参照番号が最良の機能を発揮します。"national 4"(国道4号)に対しては"4"を使うべきです。networkタグを用いて正確に道路網の種別を区別できていれば、まさにこの"ref"タグを使うべきです。
state? 任意提案中。交渉や開発事業が係争中・未決定の間は、ルートが非公式なものであることがあります。マップレンダーはこれらを点線で表示します。

実例:

Media:サンプル.ogg

その他のルート種別

以下の表は今現在使われているルートタグの一覧です。

route 説明
fitness_trail フィットネス・トレイル(Wiki_en:Fitness_trail )=障害物や運動設備を伴った運動コース
foot hiking が用いられることが多い。
horse riding を参照のこと。
inline_skates インラインスケートのルートで、名称や付番がなされているもの、 またはinline skatingのルートとして記されているもの。
running エクササイズに使用される、著名なランニングルート。 しばしば2~20kmほどの長さがある。
snowmobile スノーモービル用ルート。2地点間を結ぶもの、または誰かが運営するルートの集合体。
taxi route=share_taxi を参照のこと。
trolleybus JA:バス を参照のこと。
cycling サイクリングイベントのうち、ツール・ド・フランスのステージのようなものに用いられる。レクリエーション・娯楽用のルートについては bicycle を参照。
historic 歴史的なルート。 郵便配達や古代の交通路として用いられてきたhorse-pack trailsなど(訳者注:日本の東海道などの旧街道筋が該当?)。しばしばいくつかの区間が失われている。適切な historic=*の値を含むようお願いします。
Please add here

マッピング方法

複数ルートで同じパスを共有

特に自転車ルートにおいては、遠く離れた目的地への複数のルートが同じウェイ(道路)を経由しています。多様な組織により運営される多くの自転車ルート網、それらルート網が重なることは異常なことではありません。例えばEuroVeloルート網においては、多くの国で既存のインフラ(道路網)を利用しています。 この場合は2つのマッピング方法があり、もし複数ルート内のとある区間が同じウェイを共有していた場合、

  • 所属しているルートのリレーションの全てに、ウェイを追加する。
  • ルートを区間ごとのリレーションに分割し、上位の「スーパー・リレーション」(ウェイは含まないが、他のリレーションを含むもの)を作成する。そして共有されている区間を全てのスーパー・リレーションに追加する。

これらの方法はどちらも利点と欠点があります。

ウェイを複数のルートリレーションに追加する方法
  • 多くのルートが1つのウェイを共有する場合、ルートの新規区間をマッピングしようとすると作業数が多くなります。なぜなら全てのリレーションにそのウェイを追加していかなければならないからです。
  • 人はおそらくそのウェイが他のルートに使用されていることは見ておらず、全てのリレーションにウェイに関する変更や変化の適用を忘れるでしょう。するとデータが不一致を起こしてしまいます。
  • おそらく比較的簡単な方法です。なぜなら、リレーションを区間分けし、どの区間を編集すべきか見つけることは初心者にとってやや困難だからです。
  • リレーションは巨大になり、動作が大変になります(分析ソフトはそのプロセスに時間を要し、地図描写には長いJavaScript CPU timeを必要とします)。
  • もしスーパー・リレーションを全く使用しなかった場合、代替(alternative)ルートと脇道(excursion)ルートもリレーションに追加する必要があります。これだと分析ソフトやツールにルートを理解させるのが難しくなります。role=excursionと role=alternativeが提案されていますが、それらは未だにどのウェイがどの脇道ルートに属するのか示していません(if there are multiple ones)。
  • 複数オブジェクトをグループ化しまとめることが、リレーションの目的です。2つのprimary road(日本においては主要地方道)がいくつかの区間において同じ通りを共有している時は、同じノードを共有する2つのウェイを作成してはいけません。なので同じウェイを共有する2つのリレーションを作るべきではないことになります。
スーパー・リレーションを作成する方法
  • 現在の(CycleMapのような)地図レンダラーはスーパー・リレーションをサポートしておらず、"ref"(参照番号)と"network"タグが表示されません。現在、それら全てのタグが全ての区間リレーションに追加される必要があり、多くの作業を必要とします(特に、区間が所属するルート全てが違う"ref"を持っている必要があるときなど)。
  • リレーションを1経路に保つことは良いマッピング技術だと言われています。なので代替・脇道ルートは他のリレーションに入れる必要があります。よって、ルートを区間分けしない場合でも、しばしばスーパー・リレーションが必要になるのです。
  • 地図ツールと分析ソフト(例えばOSM Relation Analyzerの、特にGPX export機能)はスーパー・リレーションをまだサポートしていません。これはルートをまとめて分析することが難しくなります(これは重要で、例えば、地図のどの程度まで既にマッピングされたのか計算することなどです)。(※注:OSM Route Managerはサブ(子)リレーションをサポートしています)
  • スーパー・リレーションの取扱い方に関して、文章化された協定がありません。一見すると、スーパー・リレーションは単純に見えます――全てのタグを全てのメンバーに引き継ぐだけですから――しかしそうではありません。メンバーリレーションへの引き継ぎのときに、訳の分からない、または文脈・意味が変わってしまっているタグがあります(例:"distance"(距離)や"note"(注釈))。基本となるリレーション中以外のロールでも同様のことがいえます(例:"forward"/"backward"のロール)。
  • リレーションが複数のスーパー・リレーションに、またはウェイが複数のリレーションに属するとき、スーパー・リレーションはとても紛らわしくなります。この場合、もはやどのリレーションやウェイが正しいもので、そのタグを適用されるべきなのか決定的ではなくなります。
  • 誰かが新しいルートをマッピングした時、ウェイを共有するルートを別のルートに分割する必要があるかもしれません。それらの別ルートを編集する人は、多くのサブリレーションが常に更新し続ける際に混乱するでしょう。
  • 現在のエディタは「リレーション分割」(そしてスーパー・リレーションのレンディング)のような、発展的なリレーション編集の特徴を欠いています。1つのルートが何百もの小さな区間リレーションからなる際、非常にややこしくなります。
  • OSMの一つのモットーが、「レンダラーの為にマッピングしない」です。もしスーパー・リレーションの作成がもっと自然なマッピング方法だと考えるなら、我々がその方法をとることが、レンダラーとツールにおいて(スーパー・リレーションの)サポートが無いという理由で抑制されるべきではありません。
  • スーパー・リレーションはサーバーからデータを要求する際に必ずしも含まれるわけではないことを考慮してください。なので、スーパー・リレーションが含まれていたかどうかによって、データの解釈(レンダリング)は違ってきます。あなたがウェイやリレーションが他のリレーションのメンバーであるかどうか判別できないのと同様、あなたは関連性のあるデータが全て見えているかどうか確信できないでしょう。
  • もしとある完結したルートが他のルートの一部である場合、(ドイツの"D6"は"EuroVelo EV6"の一部であるように)スーパー・リレーションを作ることは常識です。もし現在、EV6が他の経路の一部だけを他国で共有しているなら、どのみち区間リレーションを作成する必要があります(他にサブリレーションとウェイの両方を含むリレーションを作成することになります)。その方法か他の方法のどちらかを使用するべきです。
  • 人はマッピングしているルートだけを知る必要があります。とある誰かがドイツの"D6"ルートをマッピングしたとき、("EV"の標識が彼の地域に存在しなかったかもしれないので)EuroVeloネットワークのことを知る必要はないのです。なぜなら、スーパー・リレーションによって、ルートの一部は自動的に全ての親リレーションに追加されるからです。これはOSMのコンセプト、「各自が知っている場所や地物をマッピングすることで、完璧な世界地図は発展していくのです」により合致しています。

この時、もし分割された区間が、ルート全長と比較して相対的に大きかったのなら、より区間リレーション作成の練習を積む必要があるでしょう。国内の自転車ルートにおいて、20kmが上限として適切です。短めの区間においては、単独のウェイは所属するリレーションの全てに加えられるでしょう(もちろんこれは経験則で、公式のマッピング方法には存在しません)。OSMにおいては、区間がいくつの個別のウェイで構成されているかということも重要です。区間分けをすることはもしルートが自動車道路(少数の長いウェイを含んでいるよう)からなる場合、あまり実用的ではありません。複数のリレーションがあったとしても多くのウェイを加えざるを得ないような多くの都市や住宅街をしばしば自転車ルートが通り過ぎている一方で、です。

用いるタグ付けを決めるときのもう一つの注意点は、もしルートが同じウェイを使っていた場合、「偶然の一致による」ものだけを調べることです。このようにして、あるルートが変更された場合、他のルートが未だ古いウェイを使用し続けるようであったなら、区間リレーションを用いることは適切ではないでしょう。

サイズ

一般的な方法では、250~300以上のメンバーを含むリレーションを作ることはありません。よく起こることですが、もっと大きなリレーションを作りたいのなら、適切な大きさにしたリレーションをいくつか作り、上記のスーパー・リレーション内で結合させて下さい。 理由は、

  • リレーションを編集しやすい状態で維持するため。
  • 競合を避けるため。リレーションが巨大になるにつれ、複数のユーザーが同時に1つのリレーションを編集する可能性が高まるためです。
  • サーバーの容量を節約するため。

Monster Relationsのリストが存在します。

バスルートとラウンドアバウト

ラウンドアバウトを経由するバスルートをマッピングするには以下の2つの手法があります。

  1. ラウンドアバウト全てをルートのリレーションに含める。
  2. ラウンドアバウトを分割(split)し、バスルートが経由する部分をルートのリレーションに追加する。

どちらの手法が推奨されるべきか、OSMコミュニティの間では総意は得られていません。分割されたラウンドアバウトは mkgmapによって再結合するため、手法1か2の選択はガーミン(GPS)機器に影響を及ぼしません。Mapnikにおいても、メインマップのレンダリングでラウンドアバウトの再結合が行われていないにも関わらず、それは可能です。もし正確なルートが要求され、かつ手法1が使われたとき、ラウンドアバウトに入る・出る位置、または(バスがラウンドアバウト内で停車するなら)バス停の位置から(注:いくつかの事例では、バスは1回以上ラウンドアバウトを全周することがあります)、細部が導き出される必要があるということを、ソフト開発者は頭の片隅に置いておくべきです。

順序問題

多くのルートリレーションでは、メンバーの順序が問題となります。

たとえば、順序付けされていないハイキングルートリレーションは、かなり役に立たず、判読できない標高グラフになります。

また、利用者はルートの経路をたどるにも行ったり来たりで理解が困難になります。

したがって、ルートを編集するユーザーは、ルートがある場合は順序を維持するか、ルートでない場合は順序を変更する必要があります。 JOSMにとって良いヒントは、リレーションエディターのメンバーセクションの最後の列を確認することです。この列に一方向の矢印しかなく、メンバー間に赤い点がない場合、メンバーはきちんと順序付けられます。

一方、順序付けられていないリレーションメンバーは、この列に両方向の矢印を表示し、孤立したメンバー(矢印のないセグメントと2つの赤い点があるセグメント)を示し、連続性が切れている箇所には赤い点が多数表示されます。

一部のエディターは (PTv2-)リレーションを適切に処理できず、ウェイを分割すると順序付けがかわる可能性があることに注意してください


ステップバイステップガイド

新しいルートの作り方です(既存のルートにウェイを追加する場合とは異なります)。

Potlatch

  1. ルートが通るところには全てのウェイが存在し、適切にタグ付けされていることを確認してください(例 highway=footway)
  2. 最初のウェイを選択して右サイドの二番目の、ふたつの区画を鎖でつないだように見えるシンボルをクリックしてください。
  3. もしこのエリアに既存の正しいリレーションがある場合、ドロップダウンからリレーションを選択してください。選択する既存のリレーションが離れている場合は、検索機能を使ってください。もしくは、新しいリレーションを作成 を選択して追加をクリックします。
    1. type タグにrouteという値を付けて追加します。
    2. 必要に応じてタグを追加します。 (+ ボタンを使用)
    3. OKをクリック。
  4. リレーションがウェイに追加されます。リレーション詳細の右側に対する、およびXの左に対するグレーのボックスはリレーション内のウェイのロールに対する入力フィールドです、ルートリレーション種別内のロールの詳細は上記Membersセクションを参照。
  5. 正しいリレーション(今作成したもの)をステップ3で選択しながら、ステップ2-4を繰り返します。

JOSM

  1. ルートが通るところには全てのウェイが存在し、適切にタグ付けされていることを確認してください(例 highway=footway)。
  2. リレーションペイン(Alt+R) が開いていることを確認してください。
  3. リレーションペインのNew を選択して新しいリレーションを作成します。
  4. ポップアップ表示されるダイアログ中に適切なタグを入力してください、少なくとも type=route と、できればname 、そして同様にルート用の名前も。
  5. OKをクリック。
  6. さぁ、ここでリレーションに追加したいウェイを通常の選択 (S) ツールを使って、一部または全部を選択し、あなたのリレーションがハイライト表示されているリレーションペインで編集 をクリックします。リレーション編集ダウアログがポップアップします。
  7. リレーションダイアログのAdd selection をクリックして選択したウェイをリレーションに追加します。

relation:route を使ったナビゲーション

既存の relation:route を使ったナビゲーションのできるアプリケーションを追記してください。

  • cycle.travel は(type=bicycle および type=road の) route リレーションを、経路選択の重みづけに利用しています。

支援ツール

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